真言宗立教開宗1200年記念 真言宗総本山東寺マンダラ奉納プロジェクト
【提供】株式会社 風土
2023年10月23日
アートの力で文化財を保護する”Sense of Sacrednessプロジェクト”を始動!
真言宗立教開宗1200年を記念し現代アーティスト・小松美羽が東寺(教王護国寺)内の食堂(じきどう)に
1か月間籠り制作したマンダラ「ネクストマンダラ-大調和 /英:The Great Harmonization -Next Mandala 」が2023年10月8日世界遺産・東寺(教王護国寺)に奉納された。
法要が行われた国宝の金堂では25人の僧侶が祈りを捧げ読経が響く厳かな雰囲気の中、小松は最後の筆入れを行い作品を完成させた。
同作品は国宝・両界曼荼羅と同サイズ、縦横約4メートルの作品は陰陽・白黒、虹・彩という二幅一対のマンダラで構成されている。二枚の作品は、すべては一体になる(大調和)という意味が籠められ、小松が瞑想と祈りを通して感じた宇宙を俯瞰して見るような壮大な景色が拡がっている。
奉納された絵画は、東寺の*灌頂院にて10月9日から10月31日まで一般公開される。
また、アートの力で文化財を保護することを目的とした”Sense of Sacredness”という新たなプロジェクトを世界遺産・東寺で始動した。
○灌頂院とは?
儀式にのみ使われる、通常⾮公開で年間で6時間のみ開かれる特別な空間。密教の奥義を伝えるための「伝法灌頂」や天皇の安泰を祈願する「後七日御修法(ごしちにちのみしほ)などが行われる。
■関連URL https://toji1200th.jp/
真言宗立教開宗1200年記念 特別拝観「東寺のすべて」/2023年10月9日(月・祝)~31日(火)/真言宗総本山 教王護国寺(東寺)
※ホームページ内詳細記事 ➽➽➽➽➽➽➽
真言宗立教開宗1200年記念|特別拝観 「東寺のすべて」 ー 宇宙の真理をここに ー
アートの力で文化財を保護することを目的とした”Sense of Sacredness”とは
小松が提唱する創作理念 "The Great Harmonization"(大調和)とは、生きとし生けるものが魂においては平等であらゆる存在がその個性を保持しながら共存しうるという生命論でもある。 その根底には人間が誰しも持っている原初的な畏怖の心、特定の宗教を越えた普遍的な聖なる感覚があり、それをSense of Sacrednessとしている。
寺社仏閣は、そうしたSense of Sacrednessのフィジカルな拠り所である。
世界では、戦争や貧困、経済の停滞と言った様々な要因によって歴史的な文化財が消滅の危機に瀕している。そうした文化財を、魂の拠り所としての人類の歴史遺産と捉え、保護することを目的としている。
このプロジェクトが目指すのは「対価を払って財やサービスを得る」という従来の発想から「公益のために自らの財を進んで提供し、それによってコミュニティからの賞賛という名誉があとからついてくる」*1 という価値転換をブロックチェーン技術などのテクノロジーで実装し より多くの人々に参加してもらうことにある。
具体的には、参加していただいたドナーにはデジタル神獣の購入権利や文化財側からの感謝状等が付与されます。デジタル神獣に関しては所有者が変わる度に収益の一部がそこに寄付され続けるといった持続可能な循環を生み出す予定だ。
Sense of Sacrednessプロジェクト第二弾 世界遺産「モン・サン=ミシェル」
建造開始から今年で1000年を迎えたモン・サン・ミシェル。カトリックの巡礼地のひとつであり「西洋の驚異」と称されている。14世紀に始まったフランスとイギリスの戦争(百年戦争)では要塞として使われた修道院をはじめ、多くの教会が残されている。中世を代表する巡礼地であった海の修道院は、18世紀、フランス革命で閉鎖され、監獄として使われたこともあったという。百年戦争のような負の歴史を風化させないために、その圧倒的な景観を後世に残すために、「モンサンミッシェルとその湾」は1979年に世界文化遺産に登録された。