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神戸どうぶつ王国に新しい仲間 世界最小級の猿ピグミーマーモセットとクーガ(ピューマ)

 

神戸どうぶつ王国(神戸市中央区・ポートアイランド)では、7月14日(金)よりピグミイーマーモセットとメスのクーガー(ピューマ)が公開されています。

 

現在、存在が確認されている野生生物は約213万種。IUCN(国際自然保護連盟)のレッドリストでは、このうちの約14万種が絶滅の危機に直面しているといわれますが、生息数減少の主な理由は、生息環境の悪化や密猟などによるものです。これらの理由に人間が深く関わっているのはとても悲しいことですが、神戸どうぶつ王国ではただ希少な動物を紹介するだけでなく、その動物たちの本来の野生の「住処」が今どうなっているのか、そして今動物たちはどうしているのか、どなっていくのかを考える機会にしたいと考えておられます。

 

 

■ピグミーマーモセット

 

熱帯の森 開園~閉園まで

 

 

分類:霊長目 オマキザル科

体重:80~140g

食性:樹液、昆虫、果実

分布:ブラジル、コロンビア、ペルー、エクアドルのアマゾン上流に沿った地域

生態:主食である樹液を得るために前日に木を削っておき、翌日に滲み出た樹液を食べる。このように未来を予測した行動をとる動物はかなり珍しい。

 

 

王国では初展示となります。現在、サルの種類は約220種類といわれていますが、ピグミーマーモセットは、その中で世界最小級といわれるほど小さなサルで、その大きさは体長10㎝ほどです。愛らしい姿が特徴的ですが、鳴き声も鳥がさえずるようなきれいな声で鳴きます。森林伐採などによる生活環境の悪化や、ペット需要による乱獲などにより生息数は減少しています。

 

 

■クーガー(ピューマ)

 

ロッキーバレー「クーガーウォーク」 開園~閉園まで

 

名前:ニコ(メス)4歳

 

分類:食肉目 ネコ科

体調:100~200㎝ 体重:30~100㎏

食性:小動物、草食動物など

分布:北アメリカ~南アメリカ

生態:森林、湿地、高地、半砂漠など様々な環境に生育。北米では最大のネコ科動物で、視覚・聴覚共に優れ、運動能力も高い。地面に伏せて獲物に忍び寄り、後ろや物陰から飛びかかり狩りをします。

 

 

スポーツブランドのロゴにもなっている有名なクーガー(ピューマ)ですが、日本国内では6園館12頭しか飼育されておらず、とても珍しい動物です。神戸どうぶつ王国では、2018年に搬入されたオス(ブル)との繁殖を目指しています。

クーガー(ピューマ)は、南アメリカ大陸のアンデス山脈から北アメリカ大陸のロッキー山脈に生息していて、森林や高山、湿地、さらには砂漠や積雪地帯まで、どんな環境でも適応できます。また動きが素早くジャンプ力に優れています。

展示場の一部は空中回路と繋がっていて躍動感あるクーガー(ピューマ)の姿を見ることができます。