奈良国立博物館で開催されている「浄瑠璃寺九体弥陀修理記念 特別展 聖地 南山城 ー 奈良と京都を結ぶ祈りの至宝 ー」の会期に合わせて、当展覧会の舞台である南山城地域の古寺を現地ガイドと共に巡ります。
南山城地域の歴史や文化を、博物館で、そして、現地でも体感できる、特別な「南山城古寺巡礼ツアー」。古寺では、特別展ならではの特別展示もご覧になれる機会となっています。
ー 旅行代金 ー
おひとり様 2,500円(税込)
※奈良国立博物館の観覧料は含まれていません。
催行期間:7月21日(金)~9月3日(日)
移動はジャンボタクシー または マイクロバス及び徒歩です。
集合場所
奈良国立博物館
※具体的な乗車位置は、受付完了時にご案内いたします。
お問合せ
お茶の京都DMO
TEL:0774-25-3239
FAX:0774-25-3238
t-travel@kyototeacountry.jp
各コースの紹介
Aコース(水・土曜日):奈良国立博物館・・・・・ 浄瑠璃寺 ・・・・・ 岩船寺 ・・・・・ JR 木津駅
(12:15発) (14:45発)
【浄瑠璃寺】
九体寺(くたいじ)とも呼ばれ、山ふところに隠れるような場所に位置する。。中央の園池をはさんで東の薬師如来を祀る三重塔、西の九体阿弥陀堂からなる。太陽が東から昇り西に沈むように、東方浄土の薬師仏に送られ、やがて彼岸の阿弥陀仏に迎えられ、西方浄土に至ることを示すかのよう。「浄瑠璃」は、薬師如来を教主とする東方浄土(浄瑠璃世界)のこと。本尊を薬師仏としたことから浄瑠璃寺と名付けられた。
【岩船寺】(がんせんじ)
当尾(とうのお)の石仏めぐりや浄瑠璃寺詣での参拝客がかならず寄る寺。奈良時代の創建と伝えるが、詳しいことはわかっていない。
境内奥の三重塔は骨太の堂々としたつくりで、浄瑠璃寺や海住山寺の華奢な塔と好対照をなす。
山門前に寺名の由来となった石船がある。
Bコース(木・日曜日):奈良国立博物館・・・・・ 大御堂観音寺 ・・・・・ 海住山寺 ・・・・・ JR 木津駅
(12:15発) (15:15発)
【大御堂観音寺】
木津川をはさみ蟹満寺にほど近いこの寺も創建は奈良時代。
かつては普賢寺と称する七堂伽藍を備えた壮麗な大寺だったが、中世の戦火に見舞われ、現在は創建期の十一面観音を安置する大御堂(観音寺)が、普賢寺の集落のはずれに残るのみである。
【海住山寺】
奈良時代の開創を伝えるこのお寺は、恭仁宮跡を見下ろす険しい道を上った山の中腹にある。恭仁京は聖武天皇が天平13年(741)に造った都だが、完成されることなく廃都となった、
海住山寺は恭仁京に先立つ6年前、天平7年(735)に聖武天皇の勅願によって良弁が開創、鎌倉時代に貞慶が再校した。眼下に加茂の里を一望するこの寺は、観音の浄土補陀落山の中に立つようである。
Cコース(金曜日) :奈良国立博物館・・・・・ 神童寺 ・・・・・ 蟹満寺 ・・・・・ JR新祝園駅
(12:15発) (14:45発)
【蟹満寺】
蟹を助けて観音の加助を得た娘が建てたという縁起があるが、奈良時代以前に秦氏が建てたともいわれる古刹。紙幡寺とも呼ばれる。寺名はこのあたりの地名の「神無波多」からとったのではないだろうか。
本尊は縁起にいう観音ではないが、境内に観音堂がある。
【神童寺】
役小角が練行中に神童に化した子守・勝手明神を感得し蔵王権現を祀ったという。笠置を大峰山に模し、当寺を吉野に当て、興福寺願安が再建した。
本堂(室町建築)は蔵王堂ともいい、本尊のほかに、愛染・不動・毘沙門天、日光・月光、阿弥陀(以上平安末期)の木造が並ぶ。