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『二十歳の山田錦物語』プロジェスト 4年ぶりに始動!

 

~兵庫県の学生が山田錦の栽培と酒造りを体験~

 

 " 二十歳の山田錦物語 "  プロジェクトクト

 

コロナ禍で4年ぶりに「山田錦 田植作業」

 

 

 兵庫県の山田錦生産者と J A・行政・酒蔵による " 二十歳の山田錦物語 " プロジェクトが、コロナ禍で中止を余儀なくされていましたが、落ち着きつつある今年、4年ぶりに開催され「田植え」の行事が開催されました。今年のプロジェクトには男10名、女10名、合計20名の学生が参加します。

 

 兵庫県三木市「山田錦の館」でオリエンテーションののち、吉川町・南水口地区の水田まで移動して、それぞれが初めての田植え体験を行いまいた。

 

オリエンテーションの様子(三木市・山田錦会館)
オリエンテーションの様子(三木市・山田錦会館)
山田錦水田
山田錦水田
山田錦苗床
山田錦苗床

 

 

 

 このプロジェクトは、20歳を迎える兵庫県下の学生を対象とし、山田錦の栽培と酒造りを行うことで、村米制度の伝統を伝え、山田錦と日本酒への関心を高めてもらうことを目標に開催されています。

 

 毎回、吉川の村米制度で契約している酒蔵が順番に協力しますが、4年ぶり、第3回目となる今年は灘五郷の白鶴酒造株式会社(以下白鶴酒造)が参画しています。

 

 水田では、初めて田植えをする人ばかりで、最初は慣れない手つきでしたがすぐに慣れていて、中腰で腰が痛くなりつつも楽しそうに田植えを行っていました。

 

 

Q:普段、田植えをする機会はそうないと思いますが、どうしてこのプロジェクトに参加しようと思ったのですか?

村上さん:ゼミの先生が教えてくださって、やったことがないのでぜひともやってみたいと思いました。

楠井さん:私もです。

Q:実際やってみてどうでしたか?

村上さん:思ったより大変で、手作業でこういうことをやるのは、苦労しました。

    村上花璃さん、楠井美々里さん(関西学院大学)

    ※インタビューを質問内容を考えておりませんでしたので、原稿にも落とさせていただきました。

 

 


 

【今後の予定】

 

稲刈り 場所:南水上地区圃場(令和5年10月15日)

醸造過程の見学と研修:白鶴酒造(令和6年1月1日)

地域との交流会:山田錦の館(令和6年2月)

山田錦まつり参加:山田錦の館(令和6年3月9~10日)※酒蔵地域の皆さんと一緒に祭りに参加。

 

 

 

村米制度(むらまいせいど

播磨地方の酒米産地と灘五郷をはじめ特定の蔵元との間で結ばれる、酒米取引制度(現:酒造業者)のことを言う(wiki)。

大干ばつや病害虫防除のため蔵元から援助。また蔵元が大水害などに際した時には、村米集落から自発的に無報酬の労務協力がなされたり、非常時の村米農家と蔵元も密な信頼関係と互恵関係で成り立つ伝統的な制度です。

 

山田錦とは

 兵庫の酒米は、灘や伊丹の酒造メーカーに古くから使用されていますが、麹米(こうじまい)にするもっとも良質な酒米は大阪の「中上米(ちゅうじょうまい)でした。中心地は、大阪府三島郡茨木地区兵庫の酒米は、多くが掛米として使用されていました。しかし、戦争が激しくなると食料統制が強化され、昭和15年9月に臨時米穀配給統制規制が施行され、、県外移出に制限がかかりました。このため、灘や伊丹の酒造メーカーは「中上米」を使用できなくなり、「山田錦」をはじめ兵庫の酒米が麹米として研究開発されました。「山田錦」は戦時下という特殊な状況が、その酒造適性を開花させ生産が拡大しましたが、飯用米価格の上昇と山田錦が作りにくい品種との理由で減少。しかし、昭和62年度から山田錦の多用途利用米が認められたことによって急増、さらに平成26年度から山田錦の枠外配分が適用され、現在4,000ha程度を確保しています。

 

 

 

 

 

 

 

【灘五郷】

灘五郷は神戸市と西宮市にまたがる日本一の生産量を誇る酒どころです。神戸市には " 西郷 " " 御影郷 " 魚崎郷 "、西宮市には" 西宮郷 " " 今津郷 " があり、これらを総称して「灘五郷」と呼びます。灘五郷では、六甲山から吹く六甲おろし、六甲山系から湧き出る清らかに澄み切った「宮水」と坂間愛の王様「山田錦」、そしてそれらを磨き上げる丹波杜氏に代表される優れた技術で、室町時代の頃から酒造りが盛んに行われてきました。

 

 

 

【白鶴酒造資料館】

 

昭和40年代中頃まで実際に使われていた本店壱号蔵を改造して開設された資料館。昔ながらの酒造工程をそのまま保存し、等身大の人形で昔の蔵人たちの様子を再現。灘の酒が生まれるまでの工程を、立体的にわかりやすく展示しています。

 

 

 

四季醸造により、年間をとおして「白鶴 まる」「上撰 白鶴」「上撰 白鶴 生貯蔵酒」などを造る一方、冬期には専用の酒蔵で昔ながらの伝統的な製法で大吟醸の酒造りを行っています。
また、おいしい酒造りを目指して、原点となる米の育種に取り組み、10年以上かけて酒米「白鶴錦」を開発し、「農業法人 白鶴ファームでは社員が米作りも行っています。
「時をこえ 親しみの心をおくる」をスローガンに、時の変化を敏感に感じ、常にお客様の立場に立ち、「おいしさ」の追求とより安全でさらに安心できる「ものづくり」を基本に、みなさまの食文化・生活文化を応援し続けます

 

白鶴酒造株式会社 HAKUTSURU SAKE BREWING CO.,LTD.

〒658-0041 兵庫県神戸市東灘区住吉南町4丁目5-5 

TEL:078-822-8901

https://www.hakutsuru.co.jp/

創業:1743年(寛保3年)