京都・妙法院三十三間堂で1月15日(日)、新春恒例の「通し矢」がおこなわれました。
凛と張り詰めた空気の中、晴れ着姿の新成人約1600人余りが日頃の練習の成果を披露しました。
昨年度は新型コロナウィルス感染症の拡大を受けて大きく縮小されましたが、今年は2年ぶりの全国大会となります。
袴姿に着物姿の新成人たちは、袖を襷がけにして、60m離れた1mの的に次々と矢を放っていました。
参加者全員が一手奉射し(2本ずつ引き)、皆中者(2本とも当たった人)より決勝を行います。決勝はさらに的を小さく(79㎝)して、射詰め(はずすまで引き、的中を続けた人が優勝となります。)を行ないます。
通し矢は保元年間(鎌倉時代)に始まったとされています。
江戸時代になって、三代将軍徳川家光が武士に奨励してから盛んに行われるようになりました。
一昼夜(24時間)でお堂の軒下を端から端まで(120m)何本の矢が通ったかを競う者でした。
最高記録は1686年に紀州藩士の和佐大八郎が総矢13,053本中8,133本を通したものです。